学会発表・山形かみのやま温泉にて

学会発表で山形県かみのやま温泉へ行った.

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会場の温泉宿から見えた紅葉の様子.これぐらいしか見るものはなかった.
北陸の方へ行くのは初めてでそれなりの寒さを予想していたが,雪がちらつく様子が見られるなど予想以上の寒さであった. 滋賀から山形までは新幹線で5時間くらい. 新幹線に乗る度に,金さえ積めばいくらでも日本中どこでも素早く移動できることが分かる. 開催地の温泉宿は駅からは歩いて15分弱とアクセスも良く快適だった. 僕が参加する研究会では毎年この時期のイベントが,首都圏から近く交通の便の良い温泉地を開催地とし,半ば旅行のような形で開催されることになっている. 重鎮の先生達の希望で,毎年これまでに開催されたことのない地域を選んでいるという話を他の参加者から聞いた. 確かに過去十数年の開催地の一覧をみると日本各地を転々としており,担当者の苦労が伺える. 2日間の学会中,若手研究者がコンビニへの買い出しや各種準備など,パシられている様子が多く見られた. アカデミックの世界,引いては社会の厳しさのようなものを感じる.

久々の学会参加で集中していたこともあって,他の大学の方の発表はかなり楽しく聞いていた. ネタとしてわかりやすい分野を扱っている研究会なので,とっつきやすい発表ばかりである. その中でも,誰も扱っていない分野をとりあえずアイデア勝負で切り開くような印象の発表が多く,そういった発表の方が質疑が盛り上がっていた.

肝心の自分の発表は,いまいちウケが悪くがっかりであった. 研究分野が違っていたのか,発表の内容が悪かったのか.テーマ設定が悪かったのか.多分全部だろう. M2の11月ながら対外発表として出すのは初めてのネタでそれなりにウケてもいいかなと期待していたのだが,そうはうまくいかないものである. 発表中,先生たちに興味を持ってもらえている様子はなかった. 研究は技術的な正しさよりも,テーマ設定の正しさが正義だと思わされる. 作業できる期間としては実質残り2ヶ月ほどしかなく,もう研究は収束に向かうしかない. 現状の厳しさを乗り越えつつ,ごまかしつつ,なるべくいい形で終われるように持っていきたい.